1. 名前が似ていることは確認のきっかけにはなりますが、同一ゲストの記録である証拠にはなりません。
2. ゲストプロフィールは、本人の同一性を確認し、どの情報が残るかを確認してから統合してください。
3. 各予約、決済参照情報、連絡への同意状況を保持してください。プロフィールの整理を予約のキャンセルと混同してはいけません。
リピーターのゲストがOTA経由で予約したところ、新規顧客として登録されてしまう。過去の宿泊履歴は別のメールアドレスに紐づいており、フロントでは昨年記録した希望を見つけられない。ホテルPMSでゲストプロフィールが重複すると、有用な履歴を見落とすことがあります。しかし、統合を急ぐと、ある人の情報を別の人に紐づけるという、さらに深刻な問題につながりかねません。
安全に進めるには、同一人物であることを確認し、保持する情報を決め、承認されたプロフィール処理手順に従って作業し、結果を検証します。ゲスト一覧の見た目を整えることよりも、スタッフが信頼して使える正確な記録を保つことが大切です。
ホテルPMSで何が重複しているのかを把握する
ゲストプロフィールは、連絡先、好みや希望、宿泊履歴へのリンクなど、継続して利用する個人の記録です。一方、予約は1件の予約内容を記録したものです。予約者、実際の宿泊者、支払者が、それぞれ別の人である場合もあります。
この違いを理解しておくことで、大きな損失につながるミスを防げます。同じリピーターに2つのプロフィールがあれば、統合が必要かもしれません。しかし、そのゲスト名義の予約が2件あっても、家族で2室を予約している場合など、どちらも有効なことがあります。プロフィールの統合を理由に、一方の宿泊をキャンセルしたり、無関係な請求をまとめたりしてはいけません。
オンライン旅行会社であるOTAからは、ゲストが普段使うメールアドレスではなく、転送用メールアドレスが提供されることがあります。直接予約や電話予約では、同じホテル内に表記や連絡先の異なる情報が登録されることもあります。電話番号の変更によって、同一人物に見える別の記録が生まれることもありますが、それだけでは同一人物とは判断できません。
まず、ホテルPMSで該当する宿泊記録を開き、それぞれの人の役割を確認してください。一方が企業の予約担当者、もう一方が実際の宿泊者の記録であれば、メールアドレスが同じという理由だけで統合せず、その関係が明確に分かる状態を保ちます。
統合を選択する前に同一人物であることを確認する
名前が似ていることや、連絡先が1つ共通していることだけで判断しないでください。権限を持つスタッフがすでに参照できる信頼性の高い情報を照合し、不明な点は承認された連絡手段でゲスト本人に確認します。データベースを整理するためだけに、機微な情報を追加で収集してはいけません。
同じメールアドレスを別々のゲストが使っている場合がある
夫婦やカップルがメールアドレスを共有していたり、企業が予約用アドレスを1つにまとめていたり、ツアー主催者が多くの旅行者を管理していたりする場合があります。その連絡先が誰のものかを確認し、実際の宿泊者名を照合してください。連絡先が共通しているというだけでは、安全に統合するための判断基準にはなりません。
表記が異なっていても同一人物の場合がある
名前の省略、姓の変更、姓名の順序の違いなどが、表記の不一致の原因になることがあります。確認済みの連絡先と宿泊の経緯を合わせて照合してください。本人を特定する情報に矛盾がある場合は、情報が充実して見える方を選ぶのではなく、記録を分けたまま管理者に確認を依頼します。
例えば、会社の電話番号が登録された「Alex Chen」という情報だけでは、「Alexander Chen」の記録と統合する根拠として不十分です。確認済みの個人の連絡先と、ゲスト本人への確認が取れた過去の宿泊内容があれば、より確かな根拠になります。確認内容は、事実に即して簡潔に記録してください。
OTAから予約が入った際、フロントでは今回の予約と関連するゲスト情報の両方を確認する必要があります。Smart Orderは予約管理とゲスト記録を連携し、情報を更新する前に、誰が宿泊するのかをフロントで確認しやすくします。同じ名前が繰り返し現れても、すべてを重複予約と判断することなく、丁寧かつ効率的に確認できます。
今回の予約とゲスト情報をまとめて確認
予約とゲスト情報を1つの業務画面で確認。正しい予約内容と連絡先を確認しながら、リピーターにもスムーズに対応できます。
保持する情報と履歴を選ぶ
統合を確定する前に、残すプロフィールと保持する項目を確認してください。統合、比較、取り消しに利用できる機能はシステムによって異なります。最も新しい記録、最も古い記録、情報が最も充実して見える記録が、自動的に正しいとは限りません。
電話番号を変更したゲストの場合は、有効な過去の宿泊履歴を残したまま、確認済みの現在の番号を保持します。メールアドレスに入力ミスがある場合は、その宛先に今後のメッセージを送る前に、修正内容を確認してください。システムによる候補の提示は、確認の出発点であり、本人確認の証拠ではありません。
宿泊ごとのメモと継続的な希望を区別する
「静かな客室を希望」は、今後の対応にも役立つ希望かもしれません。一方、「火曜日に追加のタオルを届けた」はその宿泊に関する記録であり、毎回の対応指示にするべきではありません。古くなったメモ、内容が矛盾するメモ、必要以上に機微な情報を含むメモは、ホテルの記録取扱方針に従って見直してください。
別のプロフィールで設定が異なっているからといって、広告配信の拒否を配信への同意に変更してはいけません。連絡への同意状況は、ホテルで承認された同意確認の手順に従って整理してください。予約に必要なメッセージと販促メッセージは、目的が異なります。
2つのプロフィールに過去の宿泊が3件と今後の宿泊が1件表示されている場合は、変更前にそれぞれの参照情報を記録します。変更後も、同じ4件の宿泊を追跡でき、新規予約4件として表示されないことを確認してください。決済や請求書の参照情報は元の取引に紐づけたまま保持し、請求書の代わりとしてゲストのメモ欄に金額を転記してはいけません。
管理された手順でゲストプロフィールを統合する
プロフィールの整理は、必要な権限を持つ、研修を受けたスタッフに任せてください。到着してお待ちのゲストへの対応を優先し、急を要さない整理は、スタッフが中断されずに記録を比較できる時間に行います。チェックイン待ちの列ができている繁忙時に、判断が不確かな統合をまとめて行うことは避けてください。
- 両方のプロフィールを開き、確認済みの情報と各宿泊におけるゲストの役割をもとに、同一人物の記録であることを確認します。
- 承認された、閲覧権限が制限された作業記録に、2つのプロフィールの参照情報と、紐づけを保持すべき予約を記録します。
- 保存する前に、保持する氏名、連絡先、好みや希望、連絡への同意状況を確認します。
- 利用中の宿泊や関連記録に関する警告を読み、システムで承認された統合機能を使用します。その機能がない場合は、プロフィールを削除せず、サポートされている修正手順に従います。
- 保持したプロフィールと、影響を受けた現在有効な各予約を開き直します。ゲスト名、連絡先、宿泊履歴、請求の参照情報、メモを確認します。
- 変更の実施者、実施日時、同一人物と判断した理由、必要なフォローアップを記録します。リスクが高いケースや判断に異議があるケースは、別の権限を持つ担当者に確認を依頼します。
バックアップを作るために、本人確認書類や決済カード情報を共有スプレッドシートへ書き出してはいけません。承認されたアクセス制御付きツールで、必要な参照情報と確認根拠だけを保持してください。広範囲のデータをダウンロードしても統合を取り消せるようになるとは限らず、新たなプライバシー上の問題を生むおそれがあります。
プロフィールに滞在中の予約が紐づいている場合は、変更の直後にホテル予約管理システムの到着予定または滞在中の一覧を確認してください。予約が引き続き正しい人物に紐づいていることを確かめます。重複件数が減っただけでは、業務で使う記録が正しくなったとは判断できません。
次回の到着に備え、誤った統合に対処する
フロントスタッフの視点で結果を確認します。ゲストを検索して次回の宿泊を開き、正しい人物と連絡先が表示されることを確かめてください。過去の宿泊も確認し、以前の苦情やサービスに関する約束がある場合は、特に注意して確認します。
今後の予約には、別のOTA転送用アドレスや、異なる予約者の情報が含まれることがあります。手動でプロフィールを作成する前に検索するようスタッフを指導し、新たな重複を定期的に確認してください。チャネルから更新情報が届くたびに、確認済みの個人情報を自動的に置き換えてはいけません。
現在のやり取りは、ゲストとのメッセージをまとめる統合受信箱で正しい予約に紐づけておきます。今回の宿泊について、ゲストが承認済みの特定の連絡手段を希望している場合は、そこで確認してください。プロフィールを整理しただけで、すべてのメッセージの宛先も正しく変更されたと思い込まないことが大切です。
別々の2人を統合してしまった場合
対象記録に対するプロフィールの追加編集と販促メッセージの送信を停止します。当直責任者または指定の個人情報保護責任者に報告し、個人情報を広く共有せずに、関係する予約とメッセージを特定してください。いずれかのゲストの情報や入館・入室案内が、誤った相手に届いていないかを確認します。
変更履歴を保持したうえで、サポートされている取り消し機能を使うか、システム提供元の支援を受けて修正します。予約の削除、別人への決済の付け替え、架空の連絡先の作成によって修復しようとしてはいけません。記録を通常の運用に戻す前に、修正後の現在有効な宿泊記録とメッセージの宛先を確認してください。
ゲストプロフィールの重複に関するよくある質問
同じ名前のプロフィールは自動で統合できますか?
名前の一致だけでは不十分です。同姓同名の別人である場合があり、予約者と実際の宿泊者が異なることもあります。統合を承認する前に、信頼できる追加情報を確認してください。
ゲストプロフィールを統合すると、予約も統合されますか?
別々の操作として扱ってください。プロフィールを統合しても、有効な予約とその参照情報を追跡できる状態を保つ必要があります。別途承認された手順を経ずに、客室予約のキャンセル、請求の統合、決済の付け替えを行ってはいけません。
ホテルはどちらのプロフィールを残すべきですか?
サポートされている手順に従い、確認済みの本人情報、現在の連絡先、関連する履歴を保持できる記録と項目を選んでください。記録の新旧や情報の充実度だけでは、信頼できる選択基準にはなりません。
統合は必ず取り消せますか?
いいえ。取り消せるかどうかは、ソフトウェア、統合の種類、その後の変更によって異なります。確定する前に警告を読み、本人の同一性や履歴に不明な点が残る場合は、管理者に確認を依頼してください。
統合する代わりに、重複したプロフィールを削除するべきですか?
手早く整理するための方法として削除するべきではありません。プロフィールには、宿泊記録、メモ、連絡履歴へのリンクが含まれている場合があります。承認された統合または修正の手順に従い、作業後にそれらの紐づけを確認してください。